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ひとり老後ガイド

一人暮らしの年金はいくらか:自分の見込額を確かめる手順

最終更新:

このページの結論

自分の年金額は、毎年誕生月に届く「ねんきん定期便」と、インターネットの「ねんきんネット」で確かめられます。50歳以上なら、定期便に65歳から受け取る見込額が書かれています。

平均額は人によって大きく違うため、目安にとどめます。生活費を組むときは、税・社会保険料が引かれた後の手取りで考えます。

自分の見込額を確かめる2つの方法

ねんきん定期便のどこを見るか

定期便は、年齢によって載っている金額の意味が違います。

ねんきん定期便(ハガキ)に載る金額の違い(日本年金機構)
年齢載っている金額読むときの注意
50歳未満これまでの加入実績に応じた年金額今後の加入分は入っていないため、実際に受け取る額より少なく見えます
50歳以上老齢年金の種類と見込額(年額)原則65歳から受け取る前提。60歳未満の人は、60歳まで今と同じ条件で加入し続けたと仮定した額です

50歳以上のハガキには、受け取りを70歳・75歳まで遅らせた場合の見込額の欄もあります(出典:日本年金機構)。見込額は年額です。月額で考えるときは12で割ります。

ねんきんネットで確かめる手順

ねんきんネットを使う

見る書類

  1. マイナンバーカードがあれば、マイナポータルにログインし、「年金」から「ねんきんネット」との連携を手続きします。ユーザIDは要りません。
  2. マイナンバーカードを使わない場合は、基礎年金番号とメールアドレスでユーザIDを申し込みます。定期便に載っている17桁の「アクセスキー」があれば、その場でユーザIDを取れます。
  3. ログインしたら、加入記録に抜けや誤りがないかを確かめ、年金の見込額を見ます。
  4. わからないときは、ねんきんネット専用番号(0570-058-555)か、近くの年金事務所に問い合わせます。

公表されている平均額

参考として、国が公表している平均額を2つ載せます。受け取る人の範囲がそれぞれ違うため、足したり並べて比べたりする数字ではありません(出典:厚生労働省)。

平均は、働いた期間・収入・加入した制度で大きく変わります。自分の額は、上の方法で確かめてください。

受け取りを早める・遅らせる(繰上げ・繰下げ)

老齢年金は原則65歳から受け取りますが、早めたり(繰上げ)遅らせたり(繰下げ)できます。率は国が決めていて、受け取り始めた後は一生変わりません(出典:厚生労働省)。

繰上げ・繰下げの率と条件(厚生労働省)
区分受け取り始める年齢1か月あたり最大
繰上げ(早める)60〜64歳0.4%減(1962年4月1日以前に生まれた人は0.5%減)24%減(60歳から受け取る場合)
繰下げ(遅らせる)66〜75歳(1952年4月1日以前に生まれた人は70歳まで)0.7%増84%増(75歳から受け取る場合)

決める前に確かめておくこと

どちらが得かは、何歳まで生きるか、働き方、ほかの収入などで変わり、前もって決まった答えはありません。このサイトではどちらかを勧めません。判断の材料として、次の点を確かめておきます(出典:厚生労働省)。

年金は手取りで見る

年金の額が年18万円以上の人は、介護保険料・健康保険料・住民税などが年金から差し引かれて振り込まれます(出典:日本年金機構)。定期便の見込額は差し引かれる前の額なので、生活費を組むときは手取りで考えます。何がどれだけ引かれるかは年金の額面と手取りの違いで整理しています。

5つのものさしで点検

  1. 1. 月額と年額をそろえる定期便の見込額は年額。12で割って月額にしてから、毎月の生活費と比べる
  2. 2. 固定費と変動費を分ける年金でまず固定費をまかなえるかを確かめ、残りで変動費を考える
  3. 3. 手取りで見る見込額は額面。税・社会保険料が引かれた手取りで生活費を組む
  4. 4. 一時費用と予備費を分ける繰下げを考えるなら、待つ間の生活費と予備費を別に確保できるかを見る
  5. 5. 公的制度で賄える範囲を先に確認するまず公的年金の自分の額を確かめてから、足りない分の備えを考える

出典と確認日

数字や制度は、次の公的な情報源で確認しました。制度は改正されることがあるため、利用前に最新の情報を確かめてください。

  1. 日本年金機構「大切なお知らせ、「ねんきん定期便」をお届けしています」
    確認した内容:毎年誕生月に届くこと。50歳未満は加入実績に応じた年金額、50歳以上は老齢年金の種類と見込額が載ること。35歳・45歳・59歳は封書、それ以外はハガキ
    確認日:
  2. 日本年金機構「令和8年度「ねんきん定期便」(ハガキ)の見方(50歳以上の方)」
    確認した内容:見込額は原則65歳から受け取る前提で、60歳未満は60歳まで今の条件で加入し続けたと仮定した額。70歳・75歳まで遅らせた場合の見込額の欄があること
    確認日:
  3. 日本年金機構「「ねんきんネット」の登録方法」
    確認した内容:マイナポータルから登録する方法(マイナンバーカードとメールアドレス)と、ユーザIDを取得する方法(基礎年金番号とメールアドレス。ねんきん定期便の17桁のアクセスキーがあればすぐ取得できる)の2つ。相談先 0570-058-555
    確認日:
  4. 厚生労働省「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況(e-Stat 掲載)」
    確認した内容:令和6年12月末の老齢年金の平均年金月額:厚生年金保険(第1号)の受給者 151,086円、国民年金(老齢年金・25年以上の受給者)59,376円
    確認日:
  5. 厚生労働省「年金制度の仕組みと考え方 第11 老齢年金の繰下げ受給と繰上げ受給」
    確認した内容:繰下げは66〜75歳(1952年4月1日以前生まれは70歳まで)、1か月0.7%増、最大84%増。繰上げは60〜64歳、1か月0.4%減(1962年4月1日以前生まれは0.5%)、最大24%減。率は生涯変わらない、繰上げは取り消せない、増額で医療・介護の自己負担や保険料・税金が増える場合があること
    確認日:
  6. 日本年金機構「年金から介護保険料・国民健康保険料(税)・後期高齢者医療保険料・住民税および森林環境税を特別徴収されるのはどのような人ですか。」
    確認した内容:年金の額が年18万円以上の人は、介護保険料(65歳以上)、国民健康保険料(65〜74歳)または後期高齢者医療保険料(75歳以上など)、住民税(65歳以上、老齢・退職の年金)が年金から差し引かれること。判定は市区町村
    確認日: