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ひとり老後ガイド

終の棲家はどこに住むか:地域を選ぶときの確認項目

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このページの結論

終の棲家は、物件より先に地域を絞るのがおすすめです。物件はいずれ直せますが、雪の量や病院までの距離は、住んでから変えられないからです。

確認するのは、雪・徒歩圏の店・病院・薬局・鉄道・バスの便・災害・標高の5つです。どれも公的な地図や統計で、住む前に調べられます。

地域を選ぶ確認項目

候補の地域ごとに、次の項目を同じ順番で確かめます。印刷して使うこともできます。

雪

  • 豪雪地帯・特別豪雪地帯に指定されているか市区町村名で確かめる
  • 冬の降雪量と、いちばん深く積もった雪の平年値近くの気象台・観測所の平年値で確かめる

徒歩圏の店・病院・薬局

  • スーパーまで歩いて何分か地図アプリの徒歩時間を目安にし、最後は実際に歩く
  • 総合病院まで歩いて、またはバスで何分か診療科と受付時間も一緒に確かめる
  • 薬局まで歩いて何分か
  • 途中に急な坂・長い階段・横断しにくい道路がないか

鉄道・バスの便

  • 最寄りの駅・バス停まで歩いて何分か
  • 日中の本数と、最終便の時刻平日と土日祝の両方の時刻表を見る
  • 病院や市役所へ乗り換えなしで行けるか

災害(ハザードマップ)

  • 洪水で浸水が想定されているか、深さはどのくらいか
  • 土砂災害の警戒区域に入っていないか
  • 津波・高潮の浸水が想定されていないか
  • 避難場所まで歩いて行けるか

標高

  • 住む場所の標高と、まわりより低い土地でないか地理院地図で標高と断面図を見る
  • 店や駅との高低差(坂の多さ)

物件そのものを見学するときの確認項目は、終の棲家のチェックリストにまとめています。

項目ごとの調べ方

雪

豪雪地帯対策特別措置法にもとづいて、豪雪地帯と、とくに雪の多い特別豪雪地帯が市町村ごとに指定されています。国土交通白書(令和3年版)の時点で、豪雪地帯は532市町村、国土の51%に及びます(出典:国土交通省)。指定されているかどうかは、雪かきや屋根の雪下ろしの負担を考える最初の目安になります。

もう一歩くわしく見るなら、気象庁の「過去の気象データ検索」で、近くの観測地点の平年値(1991〜2020年)から、降雪の深さの合計と最深積雪を確かめられます(出典:気象庁)。

徒歩圏の店・病院・薬局

不動産広告の「徒歩○分」は、道路の距離80mを1分として計算したものです。信号や踏切の待ち時間、坂道は考えなくてよいことになっています(出典:公益社団法人首都圏不動産公正取引協議会)。年を重ねると歩く速さは落ちるので、広告の分数は短めに出ていると考え、実際に歩いて確かめます。

病院と薬局は、厚生労働省の「医療情報ネット(ナビイ)」で、地域・診療科目・受付時間・車いす対応などから探せます(出典:厚生労働省)。

鉄道・バスの便

車の運転をやめた後は、鉄道やバスが外出の足になります。駅やバス停までの距離に加えて、日中の本数と最終便の時刻、土日祝の時刻表を、鉄道会社・バス会社・自治体の時刻表で確かめます。コミュニティバスやデマンド交通(予約して乗る乗合の車)がある自治体もあります。

災害(ハザードマップ)

国土交通省のハザードマップポータルサイトの「重ねるハザードマップ」で、洪水・土砂災害・津波などの想定を、全国どこでも1つの地図に重ねて見られます。市区町村が作ったハザードマップは「わがまちハザードマップ」から探せます(出典:国土地理院)。

浸水の深さの目安は、0.5mで建物1階の床上まで、3.0mで2階の床まで、5.0mで2階が水につかります(出典:国土交通省 関東地方整備局 江戸川河川事務所)。

標高

国土地理院の「地理院地図」では、地図上の地点の標高や、道のりの断面図(高低差)を調べられます(出典:国土地理院)。周りより低い土地は水が集まりやすく、店や駅との間に高低差が大きいと、毎日の歩きの負担になります。

候補地を比べるときの順番

  1. 避けたい条件で外す:雪の多い地域、浸水や土砂災害の想定が大きい場所など、自分にとって譲れない条件から外していきます。
  2. 徒歩圏で絞る:残った地域の中で、スーパー・総合病院・薬局に歩いて行ける範囲を地図で囲みます。
  3. 交通と標高で確かめる:その範囲の中で、バスや鉄道の便と、坂の多さを見ます。
  4. 物件の価格帯を見る:最後に、その範囲で予算に合う物件があるかを調べます。総額の考え方は1,000万円で終の棲家は買えるかで整理しています。

このサイトでは、特定の自治体を「おすすめ」とはしていません。同じ市町村の中でも、中心部と郊外では条件が大きく違うためです。

考え方の例:運営者の場合

サイト全体の基準ではなく、最初の調査ケースとして運営者の条件を当てはめた例です。

出典と確認日

数字や制度は、次の公的な情報源で確認しました。制度は改正されることがあるため、利用前に最新の情報を確かめてください。

  1. 国土交通省「令和3年版 国土交通白書「豪雪地帯対策」」
    確認した内容:豪雪地帯対策特別措置法にもとづき、豪雪地帯は532市町村(うち特別豪雪地帯201)、国土の51%(同20%)が指定されていること(白書の記載時点)
    確認日:
  2. 気象庁「過去の気象データ検索」
    確認した内容:観測地点ごとの平年値(1991〜2020年の30年)で、降雪の深さの合計と最深積雪を確認できること
    確認日:
  3. 公益社団法人首都圏不動産公正取引協議会「徒歩所要時間について」
    確認した内容:不動産広告の徒歩所要時間は道路距離80mを1分として計算し(端数は切り上げ)、信号や踏切の待ち時間、坂道の傾斜は考えなくてよいこと
    確認日:
  4. 厚生労働省「医療情報ネット(ナビイ)について」
    確認した内容:全国の病院・診療所・薬局を、診療科目・地域・受付時間・車いす対応などで探せること
    確認日:
  5. 国土地理院「ハザードマップポータルサイトを活用して災害に備えよう」
    確認した内容:「重ねるハザードマップ」で洪水・土砂災害・津波などの想定区域を全国どこでも1つの地図に重ねて見られること。「わがまちハザードマップ」で市区町村のハザードマップを探せること
    確認日:
  6. 国土交通省 関東地方整備局 江戸川河川事務所「洪水浸水想定区域図等の注意事項」
    確認した内容:浸水深の目安:0.5mで建物1階の床上浸水(大人でも避難が困難)、3.0mで2階の床面が浸水、5.0mで2階が水没
    確認日:
  7. 国土地理院「土地の高さを知る|地理院地図の使い方」
    確認した内容:地理院地図で、地点の標高や、ルートの断面図(高低差)を調べられること
    確認日: